2017年4月の都市ガスの自由化により、東京なら東京ガスといった独占状態だったのが、様々な新規事業者が参入しました。その結果として、自由競争により料金プランやサービスが事業者ごとに様々になりました。何も考えずに東京ガスを選んでしまうのは、損をしているのでは?と思い、本気で検討してました。
東急ガスとは
先程述べ都市ガスの自由化に伴い、東急グループもガス事業に参入しました。東急グループの「東急パワーサプライ」が運営しており、価格が東京ガスに比べて安いのに加え、東急沿線ユーザー向けのサービス連携が特徴になっています。
ガス料金の決まり方
都市ガスの料金は、「基本料金」+「従量料金(基準単位料金+原料費調整額)」で決まります。従量料金とは使ったガスの量に応じてかかる料金で、(「基準単位料金」+「原料費調整額」) x 「ガスの使用量」です。原料費調整額とは、燃料の価格や政府の補助金により変動し、同じエリアであれば、どの事業者でも同じになります。
なので、ガス会社を検討する際には、「基本料金」と「基準単位料金」を比較することになります。それに加え、「割引」や「ポイント」も事業者ごとに違うので、内容を確認する必要があります。
同一事業者でも、「基本料金」と「基準単位料金」はプランによっても変わります。
プランの選び方
東急ガスには、以下の3プランがあります。
| プラン名 | 特徴 |
| 一般プラン | 一般的なプラン。 |
| 床暖房プラン | 冬期 (12月1日から4月30日) の料金が安くなる。家の設備により割引がある。 |
| エコ給湯器プラン | エコジョーズなどのエコな給湯器の使用者向け。一般プランより安い。 |
床暖房がある場合は「床暖房プラン」、ない場合は「一般プラン」になります。
「床暖プラン」の場合、浴室暖房やエコ給湯器の有無でそれぞれ3%づつ、両方の場合は6%が割り引かれます。それに追加して、毎月55円が値引かれます。
エコ給湯器プランについては、エコジョーズなどの家庭用高効率給湯を使用していても、以前の契約が東京ガスの「湯ったりエコプラン」加入者しか申し込みできないので、注意が必要です。東京ガスの「湯ったりエコプラン」は、2017年3月に新規受付を停止しているので、「エコ給湯器プラン」に加入できる人はかなり限られると思います。
その他の特徴
東急カードによるガス料金の支払いで、1.5%のポイント還元を受けられます。
また、東急線の定期券があれば、毎月55円引きの割引を受けられます。ただし、この割引は申請後24ヶ月に限られるので、おまけ程度の扱いでしょう。
東京ガスとの比較
私と同じように何も考えずに東京ガスを利用されている人も多いのではないでしょうか?東急ガスと東京ガスを比較して、どちらがお得かを調べてみます。
料金の決まり方の違い
東急ガスの「一般プラン」と「床暖房プラン」は、東京ガスにおいてそれぞれ「一般プラン」と「暖らんプラン」に対応します。上記した「基本料金」+「従量料金(基準単位料金+原料費調整額)」で料金が決まるため、東京ガスと東急ガスで料金の決まり方に違いはありません。
なので、「基本料金」と「基準単位料金」の比較を行い、そこに「割引」や「ポイント」を考慮します。
東急ガス「一般プラン」 v.s. 東京ガス「一般プラン」
| ガス使用量 | 東急ガス | 東京ガス | 差 (東急ガス-東京ガス) | |||
| 基本料金 | 基準単位料金 | 基本料金 | 基準単位料金 | 基本料金 | 基準単位料金 | |
| 0 ~ 20 m3 | 704円 | 144.10円 | 759円 | 145.31円 | -55 | -1.21円 |
| 20 ~ 80 m3 | 1023円 | 128.15円 | 1056円 | 130.46円 | -33円 | -1.21円 |
| 80 ~ 200 m3 | 1199円 | 125.95円 | 1232円 | 128.26円 | -33円 | -2.31円 |
この表が示す通り、東急ガスの方が使用量に関係なく、お得であることがわかります。
ガスの使用量にもよりますが、乗り換えることにより、だいたい1 ~ 2%程度安くなります。
東急ガス「床暖房プラン」 v.s. 東京ガス「暖らんプラン」
冬期とそれ以外で料金が変わるため、それぞれで比較します。
<冬期 (12月 ~ 4月)>
| ガス使用量 | 東急ガス | 東京ガス | 差 (東急ガス-東京ガス) | |||
| 基本料金 | 基準単位料金 | 基本料金 | 基準単位料金 | 基本料金 | 基準単位料金 | |
| 0 ~ 20 m3 | 759円 | 145.20円 | 759円 | 145.31円 | 0円 | -0.11円 |
| 20 ~ 80 m3 | 1265円 | 119.90円 | 1265円 | 120.01円 | 0円 | -0.11円 |
| 80 ~ 200 m3 | 2145円 | 108.90円 | 2145円 | 109.01円 | 0円 | -0.11円 |
<それ以外 (5月 ~ 11月)>
| ガス使用量 | 東急ガス | 東京ガス | 差 (東急ガス-東京ガス) | |||
| 基本料金 | 基準単位料金 | 基本料金 | 基準単位料金 | 基本料金 | 基準単位料金 | |
| 0 ~ 20 m3 | 759円 | 145.20円 | 759円 | 145.31円 | 0円 | -0.11円 |
| 20 ~ 80 m3 | 1056円 | 130.35円 | 1056円 | 130.46円 | 0円 | -0.11円 |
| 80 ~ 200 m3 | 1232円 | 128.15円 | 1232円 | 128.26円 | 0円 | -0.11円 |
表の通り、床暖房がある家庭向けのプランでは、若干東急ガスが安いですが、基本料金と基準単位料金に差はありませんね。
東急ガスと東京ガスともに、浴室暖房やエコ給湯器の有無による割引は同様で、それぞれ3%づつ、両方の場合は6%が割り引かれます。なので、この点では差が生まれません。
東急ガスのみにある割引は、床暖房EF割の55円で、これに相当する割引は東京ガスにはありませんので、東急ガスがさらに安くなります。(たった55円ですが...。)
以上より、床暖房がある家庭の場合では、一般プランほどの差はありませんが、東急ガスの方がお得であることがわかりました。
【参考】季節別1ヶ月の都市ガスの平均使用量
かなり古いですが、2014年の東京都の都市ガス使用量は以下のとおりです。ガスの使用量の参考にしてください。
| 世帯人数 | 冬 (1~3月) | 春 (4~6月) | 夏 (7~9月) | 秋 (10~12月) |
| 1人暮らし | 30 m3 | 16 m3 | 9 m3 | 16 m3 |
| 2人暮らし | 56 m3 | 30 m3 | 18 m3 | 32 m3 |
| 3人暮らし | 71 m3 | 41 m3 | 23 m3 | 39 m3 |
| 4人暮らし | 77 m3 | 47 m3 | 30 m3 | 54 m3 |
まとめ
東急ガスと東京ガスを比較した結果、想定したすべての状況 (ガスの使用量や季節) において、東急ガスが常に安いことがわかりました。それに加え、東急ポイントや東急線の定期券での割引もあるので、東急ガスのほうがお得です。
東急ロイヤルクラブのステージカウントの一つであったり、東急グループ年間ご利用金額にも含まれたりしますので、東急ユーザーはぜひこの機会に東急ガスに乗り換えましょう。
固定費の見直しの効果は絶大です。しかも、今回のガス会社については何もストレスなく固定費を下げることができます。東急ユーザーでなくても、この機会にガス会社の見直しをしましょう。
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