2026年3月からスタートする東急の株主優待拡充。中でも注目は、300株以上で新設される「株主優待ポイント」と「TOKYU CARD 還元率+2%」です。既存の「きっぷ」や「割引券」にこのポイント還元を上乗せすると、沿線住民にとっての「配当+株主優待の利回り」は向上します。
今回は、2026年2月の株主優待制度変更の情報を元に、東急ユーザーにとってのコスパを徹底検証します。
2026年からの新優待、300株持っていると東急カードのポイントが+2%も増えるって本当!?ぼくは東急ロイヤルクラブのカウント目的で100株しか持っていないけど、東急カードをよく使うなら300株以上保有するのもありなのかな?
そうだね!今回は、「配当+株主優待の利回り」を算出してみたよ。これをもとに買い増す必要があるかを検討してみよう。東急ロイヤルクラブのカウント条件である2500株までを対象にしているよ。
2026年3月〜 新優待制度の特典まとめ
既存の株主優待乗車証 (きっぷ) と優待券に追加する形で、「株主優待ポイント」と「TOKYU CARD 還元率+2%」が新たに設定されました。
| 保有株式数 | 株主優待乗車証(きっぷ式) | 継続保有3年以上(乗車証追加) | 株主ご優待券 | 株主優待ポイント | 継続保有3年以上(ポイント追加) | TOKYU CARD ポイントアップ(+2%) |
| 100株以上 300株未満 | 2枚 | - | A券 | - | - | - |
| 300株以上 500株未満 | 2枚 | - | A券 | 2,000pt | - | 上限3,000pt |
| 500株以上 1,000株未満 | 5枚 | - | B券 | 3,000pt | - | 上限3,000pt |
| 1,000株以上 1,500株未満 | 5枚 | - | B券 | 4,000pt | +1,000pt | 上限4,000pt |
| 1,500株以上 2,500株未満 | 10枚 | - | B券 | 4,000pt | +1,000pt | 上限4,000pt |
| 2,500株以上 5,000株未満 | 20枚 | +5枚 | B券 | 5,000pt | +1,000pt | 上限4,000pt |
配当+株主優待の利回り
早速ですが、配当+株主優待の利回りを計算してみましょう。
計算の前提条件としては、以下の通りです。
計算の前提条件
株価:1800円
配当は、一株あたり28円とする(2026年3月期の予想より)
3年以上の継続保有による追加優待は考慮しない。
切符は、1枚あたり250円とする。
優待券に含まれる「東急百貨店お買い物10%割引券」、「東急ホテルズご宿泊優待券」、「東急ホテルズご飲食代金10%割引券」、「東急病院人間ドック基本料金10%割引券」については、0円とする。(メルカリなどで数百円で安く入手可能なため。)
東急ストアのお買い物券は割引額と同額の50円とする。
109シネマズ映画鑑賞優待券は、一般料金2000円のところ1000円で鑑賞できるようになるので、1000円とする。
Bunkamura ザ・ミュージアム、五島美術館 共通ご招待券は、2000円とする。
計算結果は以下の通りになりました。
| 旧制度 | 新制度 | 差 (新制度 - 旧制度) | ||||
| 株式数 | 合計金額 (円) | 利回り (%) | 合計金額 (円) | 利回り (%) | 合計金額 (円) | 利回り (%) |
| 100 | 4300 | 2.39 | 4300 | 2.39 | 0 | 0.00 |
| 300 | 9900 | 1.83 | 14900 | 2.76 | 5000 | 0.93 |
| 500 | 29250 | 3.25 | 35250 | 3.92 | 6000 | 0.67 |
| 1000 | 43250 | 2.40 | 51250 | 2.85 | 8000 | 0.44 |
| 1500 | 58500 | 2.17 | 66500 | 2.46 | 8000 | 0.30 |
| 2500 | 89000 | 1.98 | 98000 | 2.18 | 9000 | 0.20 |
あなたが選ぶべき「東急投資」のファイナルアンサー
① 100株 〜 500株:ここが「やる価値」の絶対圏内
今回の改正をふまえ、最も効率が良いのはこの範囲です。
- 100株: 東急ロイヤルクラブの1カウントを確保する。最低限の利回りで、今回の制度変更の恩恵はなし。
- 300株〜500株: 利回りと実利のバランスが最も優れています。500株を目指して、株式を追加購入していきましょう。
② 2,500株以上:優待内容を考慮しても「やる価値」はない?
数字上のコスパだけを追求するなら、1,000株や2,500株まで買い増すメリットは薄いです。 それでも2,500株を持つ唯一の理由は、「東急ロイヤルクラブの追加1カウント」がどうしても欲しいかどうかに尽きます。それを求めないのであれば、500株で止めて、余った資金を他の高配当株へ回すのが、投資としては合理的です。2026年度以降では、東急ロイヤルクラブのスペシャル特典が廃止され、それの代わりにプラチナ特典が実装されます。プラチナ特典が30,000円相当だとした場合、配当+優待+プラチナ特典の利回りは、2.85%です。プラチナ特典だけを目的として、プラチナステージになるために2500株を保有するのは投資として合理的な判断ではないです。プラチナ特典以外にプラチナステージになりたい理由があるのであれば、検討してみましょう。
最後に
結局のところ、一番大切なのは『東急』という企業を応援したいかどうかです。 仮に株価が下落しても、長期保有を前提としていればその下落は気になりません。沿線の価値を高め、私たちの生活を支えてくれる東急の姿勢に共感できるなら、株主として東急という会社に寄り添うことで、数字以上の豊かさを感じられるはずです。